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痛みで食事がつらい…|矯正中におすすめの食べ物とは?

痛みで食事がつらい…|矯正中におすすめの食べ物とは?

矯正中に歯が痛くて食事がつらいときは、やわらかく、歯の負担の少ない食べ物を選ぶのがおすすめです。

特に矯正装置を調整した直後は、歯に力が加わることで痛みや違和感が出やすく、硬いものや噛み応えのあるものを食べるのが難しくなることがあります。

「何を食べれば痛くない?」「矯正中でも栄養をしっかり取りたい」「痛みがあるときに避けたほうがいい食べ物は?」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、矯正中に痛みがあるときにおすすめの食べ物や、避けたほうがよい食べ物、食事をするときの工夫についてわかりやすく解説します。
痛みを我慢して食事を制限しすぎないためにも、ぜひ参考にしてください。

 

なぜ歯列矯正中は食事で痛みを感じるの?主な2つの原因

歯列矯正中に食事で痛みを感じる原因は、主に2つあります。

一つは、矯正装置によって歯が動くこと自体による痛みです。
もう一つは、装置が口の中の粘膜に当たって生じる口内炎などの痛みです。

これらの痛みが複合的に生じることで、食事の際に強く痛みを感じやすくなります。

特に、歯の根元にある歯根膜が敏感になるため、食べ物を噛むという行為が直接痛みに繋がります。

 

原因1:歯が動くことによって生じる痛み

歯列矯正は、装置で歯に継続的な力を加えて少しずつ動かし、歯並びを整える治療です。

歯が動く際、歯の根元と骨の間にある「歯根膜」という組織が圧迫され、炎症を起こすことで痛みが生じます。
この痛みは、物を噛んだ時や歯と歯が当たった時に特に強く感じられます。
硬いものを食べた時だけでなく、普段何気なく食べているものでも、ズキッとした痛みを感じることがあります。

 

原因2:矯正装置が口の中に当たってできる口内炎の痛み

ブラケットやワイヤーといった矯正器具が、頬の内側や唇、舌などの粘膜に擦れることで、口内炎ができることがあります。
口内炎ができると、食事はもちろん、話すことさえつらくなる場合があります。

特にワイヤーの端が粘膜に刺さったり、装置に慣れていなかったりする治療初期に起こりやすい痛みです。
熱いものや塩辛いものがしみるなど、食事の楽しみが大きく損なわれる原因にもなります。

 

矯正による歯の痛みのピークはいつからいつまで?

矯正による歯の痛みは、常に同じ強さで続くわけではありません。
一般的に、初めて装置を装着した時や、ワイヤーを交換・調整した後の23日が痛みのピークとされています。
この時期は、歯が最も活発に動こうとするため、噛むと響くような強い痛みを感じやすくなります。

多くの場合は、調整から1週間ほど経過すると、歯の動きが安定し痛みは徐々に和らいでいきます。
痛みの感じ方には個人差がありますが、この期間を目安に食事の工夫をすると良いでしょう。

 

【痛みのレベル別】矯正中でも食べやすいおすすめの食事リスト

矯正中の痛みは日によって変化するため、その時の痛みのレベルに合わせて食事のメニューを選ぶことが大切です。
痛みが最も強い時期と、少し和らいできた時期の2つの段階に分け、それぞれにおすすめの食べ物をリストアップしました。

無理せず食べられるものを選び、栄養をしっかり摂ることを心がけましょう。

 

痛みが強い時期(調整後13日)でも食べやすい流動食に近いメニュー

調整直後など、矯正が痛いと感じる時期は、噛む動作をほとんど必要としない流動食に近いメニューが中心になります。
食べ物を噛むこと自体が痛みの原因になるため、飲み込めるくらい柔らかいものが適しています。
具体的には、やわらかめに炊いたご飯、
リゾット、雑炊、豆腐、卵料理(スクランブルエッグ、マッシュポテトなど)、コロッケ、ポタージュスープ、味噌汁、茶碗蒸し、ヨーグルト、ゼリー、プリン、スムージーなどが挙げられます。


 

痛みが少し和らいだ時期(調整後4日以降)におすすめの柔らかいメニュー

痛みが少し落ち着いてきたら、噛む回数が少なくても食べられる柔らかいメニューに移行できます。
この時期におすすめなのは、柔らかいパンや
煮込んだうどん、豆腐ハンバーグ、白身魚、シュウマイ、餃子、メンチカツ、柔らかく煮込んだシチュー、牛丼などです。

パンを食べるなら、スープや牛乳に浸したパンがゆも良いでしょう。
食材を細かく刻んだり、煮込み時間を長くしたりする工夫で、食べられるメニューの幅が広がります。

 

【外出先でも安心】コンビニや外食で選べる食事メニュー

矯正中の食事は、自炊ができない外出先で特に困ることがあります。

しかし、コンビニエンスストアや外食でも、選び方次第で痛みを気にせず食べられるメニューはたくさんあります。
あらかじめ食べやすい食事の選択肢を知っておくことで、外出時も安心して過ごせます。

 

コンビニで手軽に購入できる!矯正中でも食べやすい商品

コンビニは、矯正中でも食べやすい商品の宝庫です。
例えば、カップタイプの茶碗蒸しや冷製スープ、絹ごし豆腐、温泉卵などは手軽に栄養が摂れます。
主食には、袋入りのおかゆや蒸しパン、サンドイッチなら卵サンドなど具材が柔らかいものがおすすめです。

デザートや間食には、ヨーグルトやプリン、パウチタイプのゼリー飲料を選ぶと良いでしょう。
コンビニを上手に活用して、食事の選択肢を広げましょう。

 

外食時に選びたい!痛みを気にせず楽しめるメニュー

外食の際は、メニュー選びに少し工夫が必要です。
一般的に、ドリアやグラタン、リゾット、クリーム系のパスタなどは、具材が柔らかく食べやすいことが多いです。
和食なら、だし巻き卵や湯豆腐、あんかけのかかった料理がおすすめです。
中華料理店であれば、チャーハン、餃子、中華がゆ、麻婆豆腐、天津飯なども選択肢になります。

痛みが強い時期は、硬い付け合わせなどを避けて注文すると良いでしょう。

 

痛みの悪化や装置の破損につながる!矯正中に避けるべき食べ物

矯正中は、痛みを引き起こすだけでなく、矯正器具の破損や変形につながるため避けるべき食べ物があります。
特にワイヤー矯正の場合、装置が外れたり壊れたりすると治療計画に影響が出る可能性もあります。
快適に治療を進めるためにも、リスクのある食べ物を理解しておくことが重要です。

 

装置が外れるリスクがある硬い食べ物

せんべいやナッツ、りんごの丸かじり、骨付き肉、フランスパン、氷などは、硬いため避けるべき食べ物の代表例です。
これらの食べ物を噛むと、ブラケットと呼ばれる歯に付いた器具が外れたり、ワイヤーが変形したりするリスクが高まります。
硬い食材を食べたい場合は、細かく砕いたり、すりおろしたりするなどの工夫が必要です。

 

装置に絡みつきやすい粘着性のある食べ物

キャラメルやお餅、ガム、ソフトキャンディーなど、粘着性の高い食べ物は矯正器具に絡みつきやすい性質があります。
これらがワイヤーやブラケットに付着すると、歯磨きで取り除くのが非常に困難になります。
無理に取ろうとすると器具が破損する恐れがあるほか、虫歯の原因にもなるため、矯正期間中は控えるのが賢明です。

 

装置に詰まりやすい繊維質の多い食べ物

えのきやニラ、ほうれん草、もやし、もずくといった繊維質の多い野菜は、矯正器具の隙間に挟まりやすい食べ物です。
ワイヤーの周りに絡みつくと、不快感があるだけでなく、歯磨きでもなかなか取れません。
挟まった繊維が歯茎を刺激して痛みを引き起こすこともあるため、食べる際は細かく刻むなどの対策が必要です。

 

食事の痛みを和らげる!自宅でできる調理の3つの工夫

矯正中の食事の痛みは、調理法を少し工夫するだけで大幅に和らげることができます。
硬いものでも調理法次第で柔らかく食べられるようになり、食事のレパートリーが広がります。
ここでは自宅で簡単にできる3つの工夫を紹介します。
痛みで食べることを諦める前に、ぜひ試してみてください。

 

食材はできるだけ細かく刻んで調理する

食材を細かく刻む、またはすりおろすことで、噛む回数を大幅に減らすことができます。
野菜や肉などをみじん切りにしてスープやあんかけに加えれば、栄養も一緒に摂りやすくなります。
例えば、ハンバーグを作る際はひき肉を使い、野菜も細かく刻んで混ぜ込むと良いでしょう。この一手間で、食事の負担が大きく軽減されます。

 

「煮る」「蒸す」調理法で食材を柔らかくする

同じ食材でも調理法によって硬さは大きく変わります。
「焼く」や「揚げる」といった調理法は食材の水分が抜けて硬くなりがちですが、「煮る」や「蒸す」調理法は食材に水分を含ませながら加熱するため、非常に柔らかく仕上がります。

特に圧力鍋を使えば、根菜や肉も短時間でほろほろに柔らかくすることが可能です。
食事の際は、これらの調理法を積極的に取り入れましょう。

 

ミキサーを使ってスープやスムージーにする

どうしても固形物を食べるのがつらい時は、ミキサーを活用するのも一つの手です。
野菜や果物を牛乳やヨーグルトと一緒にミキサーにかければ、栄養満点のスムージーが簡単に作れます。

また、じゃがいもやかぼちゃなどを柔らかく煮てからミキサーにかければ、ポタージュスープになります。
食欲がない時でも手軽に栄養を補給できるおすすめのメニューです。

 

歯列矯正中の食事に関するよくある質問

ここでは、歯列矯正中の食事に関して多くの方が抱く疑問についてお答えします。
痛みの種類による食事の違いや栄養面での不安、刺激物の摂取など、気になる点を解消し、少しでも安心して食事を楽しめるようにしましょう。

 

Q1. 矯正装置を調整した後の痛みと、口内炎の痛みでは食べるものを変えるべきですか?

痛みの原因に関わらず、柔らかく噛む負担の少ない食事が基本です。
ただし、口内炎の痛みがある場合は、醤油や香辛料、酸味の強いものなど、刺激物がしみることがあります。
そのため、薄味のメニューを選ぶと良いでしょう。
器具が当たって痛い場合は、刺激を避ける工夫が特に重要です。

 

Q2. 柔らかい食べ物ばかりで栄養が偏りそうで心配です。痛い時でも栄養を摂る方法はありますか?

プロテインや栄養補助食品、野菜や果物を使ったスムージーなどを活用するのがおすすめです。
食事では、豆腐や卵、ひき肉、白身魚など、柔らかくてもタンパク質が豊富な食材を意識して取り入れましょう。
細かく刻んだ野菜をスープやおかゆに加えるだけでも、手軽に栄養バランスを改善できます。

 

Q3. カレーやキムチなど、刺激が気になる食べ物は痛い時期に食べても平気ですか?

歯が痛いときに食べても大丈夫ですが、粘膜に傷があり痛みがある時や口内炎がある時は、香辛料の刺激が痛みを増幅させる可能性があるため避けるのが賢明です。


Q4. カレーやコーヒーなど、着色が気になる食べ物は食べても平気ですか?

付いている装置が金属やセラミック製のものであれば問題ありませんが、プラスチック製の装置やゴムを多用した矯正では、すぐに色が付いてしまうため避けた方が良いでしょう。

自分の歯に付けた装置が何製であるかは担当のドクターに確認してみてください。


 

まとめ

歯列矯正中の食事は、痛みのために大きな制約を感じることがあります。
痛みのピークは調整後数日間で、1週間ほどで落ち着くのが一般的です。
その間は、おかゆやスープ、ヨーグルトなど噛まなくても食べられるものがおすすめです。

痛みが和らいだら、柔らかく煮たうどんや豆腐ハンバーグなどに移行しましょう。
調理法を工夫したり、コンビニ商品を上手に活用したりすることで、食事の悩みは軽減できます。
本記事で紹介した内容を参考に、ご自身の痛みのレベルに合わせて食事を選んでみてください。

院長紹介

院長 斎藤 安弘

院長斎藤 安弘

YASUHIRO SAITO D.D.S
略歴
  • 東京都目黒区平町 出身
  • 1989年 神奈川歯科大学 卒業
  • 1990年 神奈川歯科大学総合診療科研修課程 修了
  • 1990~96年 都内舌側矯正歯科医院勤務(副院長)
  • 1995年 アップル歯列矯正歯科 自由が丘 開設
  • 2001~05年 公益社団法人 東京都玉川歯科医師会 理事
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