矯正歯科の基礎知識

一口に歯列矯正といっても治療方法は様々で、歯並びや口の中の状態、患者様の希望に応じたやり方を選択します。中でも舌側矯正は、矯正装置が外から見えにくく、周りに知られることなく矯正ができるという特徴をもつ治療法です。

デメリットとしては、施術に高いスキルが必要なため対応できるクリニックが限られていること、その結果費用が高額になりがちなことが挙げられます。一般的に行われる前側矯正と比較すると、1.5～2倍ほどの違いが出てくることもあります。当院では上下舌側で1.4倍ほどとなっております。

そもそも歯列矯正自体、自費治療なので保険適用とならないのですが、なぜ舌側矯正のほうがより高額になってしまうのでしょうか。それは、患者様ひとりひとりの歯並びに合わせた装置をオーダーメイドする必要があるからです。

歯の裏側は表側よりも凹凸が複雑で、表側矯正の装置を用いることはできません。また、歯の裏側は見えづらく、矯正装置のワイヤー調節に手間や時間がかかるので、歯科医師のスキルや知識、経験が求められる点も要因としてあります。

実際の費用相場は、表側矯正で80～120万円、舌側矯正では100～150万円ほどになるのが一般的な目安だといわれます。当然、矯正の方法や装着する装置の種類、矯正にかかる期間によっても金額が大きく変わることがあります。

ただやはり、いずれの場合でも表側矯正と比較すると舌側矯正のほうが高額になるでしょう。また先にも述べた通り、歯列矯正は自費治療で保険適用外なので、クリニックによって費用の幅があります。ローンや分割払い対応、治療中の通院やアフターケア等別途かかる費用が不要だったり定額制だったりと、支払方法やシステムについても様々です。

当院で行なう舌側矯正の目安としては、上下舌側で約91～148万円（税別）、上舌側・下表側で約79～126万円（税別）となります。料金の幅に関しては、矯正を行なう期間によるものです。また口内の状態によっても実際の金額と異なる場合があります。